動くは針か、私の心か。

いつぶりだよって感じなんですけど、徒然日記なので、悪しからず。

加藤シゲアキさん主演、

「粛々と運針」

観てきました!!!!!(これすら1ヶ月以上前)

一言では言い表せない感じに、自分の語彙力を恨んでいます。悔しい。




まさかまさかの40代ですって?



加藤シゲアキさんが演じるって?



え?フリーターなんですか?



え、ほんとに加藤シゲアキさんがやるんですか?



ふわふわ茶髪かわいいね?



え、かわいいですね?


ほんとにほんとにかわいいですね?



え、あの、ほんとに40代なんですよね?





止まらない感想。

かわいい加藤シゲアキ

迫る日程。

かわいい加藤シゲアキ

ポスターを見つめる。

かわいい加藤シゲアキ

届くチケット。

かわいい加藤シゲアキ

席を確認する。

かわいい加藤シゲアキ

意外と近いことに気付く。

かわいい加藤シゲアキ

焦る私。

かわいい加藤シゲアキ



頭の中は忙しなく着々と進んでおりました。



そして当日、ドキドキしながら渋谷PARCO劇場へ。(新幹線が動かないとか、色々ありましたが、割愛しちゃう。)


実際、観劇してみて1番衝撃を受けたのは音楽。
生のビリビリする感じ、あの感じ、なんとも言えず、震えた。

内容としては、会話を中心として3つの全く違う2人組の会話が折り重なり、絡まっていく物語。

この展開を、理解するのに少し時間がかかってしまいました。

アホなので。

複雑だけど、根底にある「命」という大きなテーマで繋がっていて、それぞれの思う「命」が語られていく。

登場人物、一人一人が際立っているからこそ、どの人の考えも正しくて、共感できる部分があるし、共感できない部分がある。

個人的には沙都子の

「産まれてくる命だけじゃなく、今生きてる私の命、人生のことも考えてほしい」

ってセリフが刺さった。

ほしい、ほしくない、じゃなくて、

責任が持てないとか、

純粋に自分の幸せを願っているだけなのに

それが違うって言われる悲しさとか悔しさは、

ほんとに良くないけど、

女の人特有のものなのかなぁ、なんて考えたり。


なんか分からないけど、観劇中泣きそうになってしまった。

個人として全く共感できる立場にはないんだけど、とてつもなく現実を見せられたようで悲しくなった。

それを「当たり前」のようにして進む話になんともいえない感情がわいた。


命と向き合うって、

言葉だけじゃ伝わらない色んな感情が忙しなく巡っていくことなんだなって痛感した。

改まって考えることは中々ないけど、
職業柄「考えさせなきゃいけない場面」があるから
色んな思いがあっていいんだよってことはきちんと伝えないといけないなと思った。



散々逃げてきた主人公の一が、母親の死と向き合う事になって物語が終わるんだけど、果たして彼はきちんと最期に立ち会えるのかが気になるところ。

色んなことから逃げてきた主人公が、逃げられなくなった、逃げることを許されないって、すごく辛いし苦しいんだろうと思う。

結局、舞台ではそこが描かれることがないけれど、もう40なんだからがんばってほしい。(急にドライ)


兎にも角にも舞台も音楽も演者さんもシゲアキさんも素敵がいっぱい詰まった作品でした。


PARCO劇場も初めましてでとっても楽しかったです。席近くて超びっくりしました。ありがとうございました。